草木のなかにある箱 205
担当:はせがわ
田園都市線「三軒茶屋駅」から徒歩10分。三軒茶屋はおしゃれで美味しい飲食店が多いにぎやかな街ですが、少し住宅街へ入ると落ち着いた家々が立ち並びます。
そんな住宅街の中に、変わっているようでどこも変わっていない、お部屋がありました。
建物の前にくると、もさもさの草木…。もさもさ…。
草木のおかげで建物の全体像が分かりません。草木をかき分け、奥の方へ進むと今回のお部屋がありました。ここも、もっさもさ! 高まります。
お部屋はワンルーム。17帖の洋室はかなり広いです。色がまちまちなパーケットフローリングが一味違いますが、全体としてシンプルなつくり。余計なものがありません。そしてこのお部屋の見どころは、窓です。お部屋の角部分に大きく開いた窓からは、光と共に今にもお部屋に侵食してきそうな植物たち。もさもさ。そして、反対面にはスリットの入ったようなピクチャーウィンドウ。神秘感のある光が入ってきます。また、備え付けの可動式収納があり、これまた存在感がありそうでない収納です。
キッチンは黒の料理台でシック。ガスコンロは持ち込みになります。お風呂とトイレ、洗濯機置き場のある洗面室、ここもシンプルです。窓の外は小庭のよう。竿掛けがあるので、この小庭で洗濯物です。
シンプルで単純なワンルーム。このお部屋をつくった方が、「あなたの好きに、好きなのものだけで、あなたらしいお部屋をつくれ」とでも言っているかのようなお部屋。
お部屋のつくりのシンプルさが細部までこだわられているので、このままシンプルに使うのだってありです。私だったら夢にまでみた、外もお部屋の中もこれでもかっ!言うほど植物だらけの部屋にしたい…。夢が広がります。
※写真は前回募集時の別部屋のものです。