お見それ等々力 303
大井町線等々力駅。等々力といえば23区内唯一の渓谷「等々力渓谷」が有名。ですが、駅前の成城石井のお隣にひときは目を惹く茅葺き屋根。こちら鈴木家住宅穀倉という世田谷区指定有形文化財だそう。ほほう。なんでもその昔、多くの農家に穀倉があったそうですが、なんと現在区内で確認できるものは他にはあらず。ひじょうに貴重な穀蔵、そして渓谷。おみそれしました。そんな等々力駅の南側線路沿いを歩き、目黒通りの高架をくぐった先にあるマンションをご紹介。
ベージュ色のなつかしさ漂う外観のマンション。建物エントランス右からつながる地下に駐車場と駐輪場があり、そこからマンション共用部の階段が繋がっています。共用部は清潔感こそありますが、昭和を感じるレトロで色褪せた雰囲気。味といえば味。じつは事前調査でノーマークだったのですが、マンション斜向かいにラブホテルがあって「わ、これはよろしくないぞ!」と思ったのですが、感じ方や価値観は人それぞれ。ひとまず、気にせずご紹介することとした次第です。はい。
お部屋はおよそ43㎡の2DK。まったく同じサイズの押し入れがついた6帖の洋室がふたつに、ゆったりめのダイニングという間取り。
築古なのでどうかなぁって思ってましたが、洋室がどちらも陽当たりの良いバルコニーに面していて好印象。片方だけエアコン設置済み。片方は取り付け自体は可能なので、必要な場合はご持参いただけます。どちらにもたっぷりした押し入れ収納付きなのも◎ バルコニー先はわりと眺望が開けていて1階のお庭も綺麗だし、気持ちよくお洗濯できそうです。
ダイニングキッチンは令和の新築ではこの賃料だとなかなか確保できない広さ。キッチン前に窓が付いていて、明るいのもいいなぁって思います。ここからの景色も、なんかいいんですよね。空が広くて。ガスコンロは都市ガス用のものをご持参ください。
築古で気になるのはやはり水まわり。こちらはトイレもバスルームもわりと新しめで、清潔感がありました。バスルームは狭いですが窓が付いていて風をしっかり通せるから良しとしましょう。
建物立地こそ気になる点がありましたが、それ以外はわりと期待を超えている「おみそれしました」な等々力のお部屋なのでした。