【SALE】ふつうが、ちゃんとある 408
家を見に行くとき、どこを見るかは人それぞれだと思います。
築年数だったり、駅からの距離だったり。お風呂がきれいかどうか、キッチンが広いかどうか。
でも僕は、「この家で理想の暮らしが送れるか?」がいちばん大事な気がしています。
今回ご紹介する物件は、桜新町駅から10分ほど歩いた場所にありました。
にぎやかすぎず、寂しすぎないちょうどいい通り沿い。
途中には「ライフ桜新町店」
このあたりでは比較的新しく、広く品揃えも良いスーパーです。
夕方には親子連れが買い物袋をさげて出てくる光景も。
穏やかな日常がこの街にはちゃんと流れていて、自然と歩くスピードもゆっくりになります。
建物は1973年築の10階建て。
半世紀を越えたマンションですが、外観も共用部もきちんと手入れされていて、
エントランスには季節の花がさりげなく飾られていました。
古いマンションにありがちな“共用廊下が暗い”とか“駐輪場が雑然としている”といったストレスは感じませんでした。
「古いけれど、ちゃんとしてるな」
そう思わせてくれる佇まいでした。
室内はリノベーション済みの3LDK、専有面積は約74㎡。
家族3~4人で暮らすにはちょうど良いサイズ感です。
リビングに入るとカウンターキッチン。
ごはんを作る人が、テレビに夢中な誰かに話しかけたりして。
朝はパンの焼けるにおいがして、夜は「早く寝なさい」と言われる時間がある。
そんな日々の風景が自然と浮かんでくるような間取りでした。
廊下側の洋室は7.2帖とゆとりがあり、大きなウォークインクローゼットもついています。
この収納力は正直、かなり助かると思います。
ほかの洋室は5帖ちょっと。子ども部屋や書斎、趣味のスペースなどにちょうどよく、
将来は引き戸を開けて1部屋にするような柔軟さも持たせられそうです。
室内のデザインはシンプルで、でもさりげなく今っぽい。
奇抜じゃないけど、無難すぎもしない。ちょうどいい、の感覚が息づいていました。
バルコニーからの眺めは、空がしっかり見えて、
「ああ、ここで洗濯物を干したら気持ちいいだろうな」って思えます。
価格は、このあたりの相場を考えると、飛び抜けて安いわけではないかもしれません。
でも、マンション全体の管理状態、間取りの使い勝手、そして街の空気感、、
それらをぜんぶ合わせて感じたのは、「ここなら、ふつうの毎日がきちんと送れそうだな」という安心感でした。
家を選ぶときって、理屈より先に「なんか、いいかも」がある気がします。
このお部屋には、その“なんか”がちゃんとありました。