まるでギャラリー 201
印象的な部屋のつくりに、じんわり心が揺れていくような一室。この2025年10月に完成する新築のお部屋です。
アパートの外観からすでに目を惹くような存在感があります。曲線を描いた外壁に、ちょこんと頭に三角帽が乗ったようなつくりは、落ち着いた住宅街に突然現れた、みたいな印象のアパートです。
部屋は1階玄関・ポーチからはじまり、階段で2階の居室へ。さらに3階にも部屋がある、上下階二部屋の間取り。自転車置き場にもなるポーチを抜け、無垢フローリングの階段を上がります。この階段から床、手すりやカウンターなど、さまざなところで木の素材が使われていて、日々触れることでふっと心が温まりそうだなと思いました。
2階はダイニング空間。外から見えていた形が、この部屋の壁になっていたんですね。下階にはキッチンとトイレの水まわり。スリッド窓から印象的な光が入り、すでにもうギャラリーのよう。カーブの壁は一見すると使いにくいかなと思いますが、円形のケーブルや壁紙に合わせてファブリックなソファや曲線のあるチェアなんかを合わせると、この曲線を活かしたダイニングをつくることができます。思った以上に広く、上下の階段まで動きやすい動線なのもグッド。
上階は寝室をメインに、浴室・洗面洗濯があります。下も印象的でしたが、上階は天井が三角。そのラインに沿うように細い軸が敷かれています。キラッとて見えたので初めは金属かと思ったのですが、よくよく見てみると木材で、内装に合ったものでした。下階よりもさらにインパクトのある内装ですが、壁の色合いや温かい日差しのおかげで、実際に見るとかなり落ち着いた印象でした。天井高は窓付近までしっかりとあるので、普通の部屋と変わらない使用感で過ごせると思います。休息のとき、見上げれば特別な天井。そのままでも良し、オブジェを吊るしたり、プロジェクターで星や空を映したりと、ぜひ自分だけの天井に
気になる点は、バルコニーがないこと。洗濯物は、洗濯機からすぐ横の浴室乾燥へ。また、キッチンのスペースが狭めなので、カウンターなど駆使してみてください。
最寄りは仙川。世田谷と調布市とが半々の街です。アートミュージアムやレストランが入る安藤忠雄の建築物を横切り、一本路地に入れば穏やかな住宅街になります。街の中央にはカフェやランチやディナーに豊富な店々がずらりと。ひとりではもちろん、誰かを呼んでもきっと楽しんでもらえる場所になるはずです。



