過去から、今のわたしたちへ 405
下高井戸から歩いて3分。
北西方面の商店街は、短いながらもけっこう充実したお店ラインナップがそろう。夕方によく行列をみかける肉屋や鮮度のよさそうな八百屋、スーパーは安心の西友、最近は薬局や小さなカフェもできていました。ガヤガヤとしすぎていない雰囲気と、商店街の長さがちょうど良くて。
商店街を抜けきった先、14階建ての大きなマンションがあります。
マンションは1971年築。約50年、この土地に根付いていました。旧耐震だよなと思いつつエントランスを見ると、耐震改修済みのステッカー。共用部やロビーを見ると、50年の面影はあまり感じず。取材した日もちょうど改修工事が入っていて、日々のメンテナンスのうれしさと共に、古いものでも手を尽くして大切に使おうという点に共感。
さて、いざ室内へ。4階の角部屋です。
改修を重ねてか、室内もきれいに仕上げられています。クロス、床材、キッチンなどの水まわりも新調。今の生活スタイルに馴染む内装。でも、なかには、築50年の名残を感じるところも。写真からも少し伝わっているかもしれませんが、天井や窓の高さがやや低め。ベッドやソファなど家具は低めのものを選んだりすると、空間が広く感じられるようになります。
また、甲州街道沿いではあるので、音に敏感な方は要チェックください。日差しは午前中がベスト。早めの時間の洗濯を心がけて。
築50年の名残。感じても大丈夫なところ、耐震性や各部の改修工事のように手を施したところ。しっかり見られました。築年数だけで「やめよっかな」と去ってしまうこと。よくありましたが、中身をみればその意識がガラッと変わる。アイデアや工夫次第で、変わる。中身を見つめて“自分”の感覚と正直に暮らすこと。現代のわたしたちが見落としてしまいがちな意識を教えてくれました。