和の隠し味、煩悩にまみれる 102
担当:やまぐち
駒沢大学駅から北へ歩いて3分。
クローンのような狭小新築が増産される昨今、
センス圧巻で一線を画す、新築デザイナーズをご紹介。
1階がリビングダイニングおよそ10帖、地下1階が寝室およそ12帖、1LDKのメゾネット。
コンクリート打ちっ放しと無垢フローリングのコントラストに既視感を覚えつつ、なんでだろ、他と印象が違う気がする・・・
その理由は、1階の床の間のようなスペースの存在感にあり。
絶妙な奥行きであるゆえ、そのまま座っても、本を並べても、棚を置いたって絵になりそうな、懐の深さ。プラス木製ルーバーが柔らかな印象を演出しながら、同時に階下のための採光を取るという、二刀流ルーキーのような素晴らしい働きをしています。
地下の寝室は、どこかのギャラリーみたいにスタイリッシュ且つ、しんと落ち着いた空間。
大小のクローゼットにはどちらにもハンガーパイプが付いていたり、水まわりがゆったりきれいだったり、信頼できる設備がどうしたって嬉しい。広さもあるので、ベッドルームとリビングを兼ねたって良い。壁が白くて広いからシアタールームなんてのも悪くない。さながらミニシアターみたいだ。
できるものなら、ここに住みたい!
何から何までこだわった暮らしがしたい!
朝の光、昼のざわめき、夜の闇、ここで全部ものにしたい!
・・・そんな煩悩にまみれてしまう、圧巻のデザイナーズ物件なのでした。