おろし立てと洗いざらし 318
担当:はせがわ
三軒茶屋。
通称・三茶。この街はいくつか商店街があるのですが、よく見る「茶沢通り」は飲食店の多いごはんドコロ、246合線を渡った先にある「栄通り商店街」は、個人的にファッションが見どころ。この通りだけで古着屋が7軒もあるから、もうこれは古着の街と言っても過言ではないはず。よく行くのは「sui vintage」。大人っぽさと遊び心のあるアイテムが揃っています。気晴らしに寄るのが好き。
今回のお部屋は三軒茶屋駅から徒歩7分。栄通り商店街から南に下ったところにあるマンションの一部屋。室内はリノベーションによって生まれかわっています。このリノベーションがおもしろい。
洋室は、壁、床のタイルに到るまでホワイトで統一。さっぱりとした室内。
おろしたての靴みたいに、かしこまってしゃんと立っている。感じ。
これだけだと、あんまりおもしろくないなって、正直思うけど。
部屋のほぼ真ん中を境目に、反対型は正反対なしつらえ。
壁や床はRC打ちっぱなしの洗いざらしたような質感が見応えたっぷり。
配管もわざと剥きだしてアクセントに。キッチンはめずらしい木製で、ここもたっぷりの素材感を味わえる。
正反対でありながら、部屋として成り立っているのは、お互いの無い部分を、お互いが補い合っているからだ。正反対のおもしろみ、体験してみたい。