アンバランスにユーモアを 207
世田谷駅から世田谷通りを抜けた先、しずかな住宅街にあるマンションの1室。物件のご近所のおすすめは、はんなりしたご主人のつくる、大ぶりの京風たこ焼きが絶品の「たこ坊」。大量のネギがのっかる「ねぎたこ」は20年前から私の世田谷におけるソウルフードです。いつ食べても美味しくてうれしくなります。
今回ご紹介のお部屋は、1988年築3階建てのマンション2階の角部屋。天井高が低めの35㎡のコンパクトな1LDKで、内装は2023年にリフォーム済み。一見は白を基調としたなんともスマートな印象だけれど、窓や窓枠だったりに昔の面影が垣間みれます。おそらく2DKからの間取変更で、名残としてロールスクリーンで隠された押し入れ収納が残っていて、このチグハグな感じが憎めないなぁ… なんて思ったり。
新しいけど懐かしいこのお部屋。気になる水まわりは基本的に一新されていて、かなり清潔感があります。バスルームに追い焚き機能がないのが惜しいなと思いますが、それ以外は機能的に築浅物件に遜色ありません。
寝室にはクローゼットがついています。写真ではこちらのお部屋にもエアコンが付いていますが、前の入居者さんの残置物で故障のため撤去されるそう。必要ならば持参が必要になります。あとは窓それぞれに取り付けられている遮光カーテンは、必要なければ撤去可能だそうです。
個人的には玄関からお部屋全体が見渡せるのが、プライバシー的に気になりました。キッチンと玄関を仕切るような感じで、腰の高さくらいの棚を置いて、上に植物を置くのはどうだろう。あとは独立洗面台がなんとも微妙な場所に置かれているのも、有り難くはあるけど何か工夫したくなったりして。そしてLDKのエアコンは窓の部分にスリーブ設置されているため、窓の鍵は上下に後付けされています。
なんともアンバランスな部屋ではあるけれど、それもご愛嬌。住みやすい立地や広さ、そして間取りから考えるとリーズナブルな世田谷エリアのこの物件。
ぜひ面白がって工夫しながら、ユーモアをもって住んでいただける方に、おすすめしたいお部屋です。
※ 遮光カーテンは撤去相談可
※ 寝室のエアコンは故障のため撤去予定(再設置なし)