切妻屋根の和風モダン
京王線の上北沢駅と桜上水駅の中間あたり、静かな住宅街にちょっと変わった戸建てを見つけました。
三角の切妻屋根が特徴的な外観。パッと見ただけではわからない独特の個性を放つ建物。1階には駐車スペースとお庭があり、さらにかなり容量のある収納がありました。1台無料で車両がおけるとのこと。
庭とは逆側に玄関があり、味わい深い玄関ドアやタイル、靴箱が出迎えてくれます。その先に押し入れ収納、そして突き当たりに納戸がありました。1階の室内は昼間でもかなり暗めで、なんというか田舎の祖父祖母の家を思い起こさせる雰囲気。居住スペースよりも、書庫だったり、季節ものの洋服やアウトドア用品だったりの収納スペースに活かすのがベターかなぁと思います。ああ、奥の納戸は機材にこだわったオーディオスペースてのもいいかもな。
さて2階の居住スペース。いわゆる和風モダンな内装が何よりの魅力。梁や天井、建具などの深い色合いだったり、切妻屋根が生み出す勾配天井だったりが、大きな窓からの光に照らされます。
水まわり以外は部屋ごとが完全に仕切られておらず、オープンで広々した間取り。4.5畳の小上がりになった和室は、いわゆる茶室。奥にある床間を季節の植物で彩りったり、イサム・ノグチの照明を吊すなんてどうだろう。
リビングはブルーのアクセントクロスによって現代的な印象もあったりして。民藝家具はもちろんのこと、北欧家具なんてのもマッチしそう。収納も一つ一つ造作されていて収納が豊富。引き戸を開けて見せるのもあり、閉めてすっきり暮らすのもあり。ひとつひとつがとても絵になります。インテリアを考える楽しみもこのお部屋の大きな魅力。個人的には床の色が気になるから、フロアタイルを敷いたり絨毯で工夫したくなりますね。
水まわり。キッチンだったり、浴室だったりもオリジナリティにあふれています。造作された棚だったり古さが味わいとなっていて、映画の世界にいるよう。真新しい最新設備の水まわりとは異なる魅力があります。
探してもなかなか見つけられない、和風モダンの戸建て。世田谷でこんな物件に住まえるなんて、そうそうありません。気になる方は、ぜひ内見にいらしてください。