中身ぴちぴちの、おばあちゃん 202
サザエさんでおなじみの、田園都市線「桜新町」駅。
2020年7月、サザエさんの生みの親である長谷川町子さんの美術品コレクションを展示する「長谷川町子美術館」の分館、「長谷川町子記念館」がオープン。1階が作品の展示、2階が町子さんの人物像を追った展示と、2部構成。工夫を凝らした展示内容と、カフェやグッズ販売などなど、ファンならずとも楽しめそうな内容となっているようで、平日でもけっこう賑わっていました。建物自体もとても素敵なお姿をしておりまして、必見。
さて、そんな美術館・記念館からもほど近い、ギャップにおののく、レトロ物件をご紹介。
1階が飲食店と調剤薬局が入った70年代築のレトロな建物。濃淡がさまざまな緑のタイルによる外観が、いい味出してます。エレガントだけど大胆、サングラスの似合うマダムといったおもむき・・・
お部屋の間取りは人気の1LDK。外観とは違い、内装はフルリフォームされていて驚くほどピカピカ。そう、このお部屋の魅力はずばりこのギャップ。見た目はおばあちゃんなのに、めちゃめちゃ内臓が若いっ・・・例えるならそんな感じでしょうか。
なかでも特筆すべきは、外観からはとても想像できないような立派すぎるカウンターキッチン。新築マンションのような設備に圧倒・・・そんなキッチンを横目に取材後、玄関から外に出た時のタイムスリップ感がすごい・・・。よく耳にするけれど『ギャップ』ってこういうことだよなぁ。すっごいパンチ効いてる。
レトロ物件が好きだけど、生活するには内装は綺麗に越したことはない、そんな考えの方にオススメ。見た目はレトロで大胆でエレガント、中身はピチピチのおばあちゃん物件なのでした。ちなみに建物1階に入っている生パスタ屋さんは、美味しいみたいです。昼時、ちょっと並んでました。今度行ってみよっと。