DIY(Do It Yourself)－－最近は特に耳にするようになりましたね。おうち時間が長くなったことで、室内環境を整えたり新しい家具や棚を作ってみたりと、いわゆるプチDIYに目覚める方が増えているようです。

DIYは、音楽の歴史にも刻まれています。かつてのパンクムーブメントで産まれたDIYとは、その名の通り「やれることは自分でやる」というスピリット。メジャー会社や大衆に媚びず、独自のスタンスを貫くDIYの思想は、今も多くの人々に影響を与え、受け継がれています。

さて、今回ご紹介する物件は、小田急線・千歳船橋から徒歩11分。
今は東京農業大学で知られていますが、かつての世田谷が農村だった原風景が今も残る地域。世田谷の「地域風景資産」にも選ばれているとか。

そしてこの物件はきっと、戦後に東京農業大学が世田谷に出来て、1970年代に学生達がいっぱい住んでいただろうなーと想像するアパートがひしめき合うエリアのその1棟。令和の時代に「昭和な香り」が漂うお部屋です。この物件が建てられた1976年は、日本では氣志團の綾小路翔さんが産まれ、ロンドンではパンクムーブメント真っ最中の年。セックスピストルズが『Anarchy in the U.K.』をリリースした年でもあります。

そのため、正直に言って建物は古いですが、大家さんが手を入れて今の暮らしに合うようにリフォームしてあります。
モニター付インターホンにシャワールーム、エアコンなどが新設されています。

そして、簡単なDIYはOK！例えば、壁の色をペンキで塗ったり、キッチンのクッショフロアの上に好きなものを貼ったり、あなた色に仕上げることができます。
自転車に乗ればすぐ、小田急線の高架下にホームセンター『ビーバートザン』があります。店頭の商品を見て、あれやこれや妄想してみるのも良いでしょう。店員さんに聞いたら、いろいろとオススメしてくれるかも？(天井を塗ったり柱を壊したりするのはNGです。パンクスも節度は守りましょう。内容はまずご相談ください)
あと、材料(とガスコンロ)はご自身で用意してください。敷金礼金ゼロで浮いたお金を回しましょう。そしてできれば人に頼らずに、自分で仕上げてみてください。ええ、やれることは自分でやる、ですからね。退去時の原状回復費用は原則としていただきませんので、ご安心を。
また、バルコニーはありませんので室内干しとなります。

誰のものじゃない、自分の人生を生きる第一歩として、こちらのお部屋はいかがでしょうか。
ジョー・ストラマーは『パンクはスタイルではなく、姿勢だ』と言いました。宮本浩次は『君はどうだ？』と問いかけます。
ああ、俺のこれから、どうしよう。そうだ、俺のやりたいこと、やろう。まずは壁、塗ってみようかな。ペンキなんか使ったことないけど、夢中になって塗ってみたら、何かが変わる気がするんだ。世界にひとつだけの部屋に、住んでみよう。何歳だっていいじゃないか。これから、始めるんだ。

このお部屋で聞きたいBGM：DEEPSLAUTER / Ameri