飾るのは生活 23
担当:はせがわ
突然ですが、美術館や博物館が好きなんですよ。展示にも、もちろん興味ありますが一番好きなのは建築で。展示に干渉しすぎない色味や入るだけで皆静まり返るあの空間が落ち着きと非日常感をくれ、モノとしては無機質な箱のはずなのに、建築物として大きいから緑や自然光が取り入れやすく、それら全てが合わさって独特で広大な空間になったあの場所が昔から好きです。一番好きなのはトーハクの法隆寺宝物館。まだ行ったことのない人はぜひ。世田谷からだと約1時間くらいです。
この部屋は、扉を開けた瞬間、美術館に入ったときのような気持ちになりました。真っ白な空間の先にぼんやりと自然の光が。その光に誘われるがまま奥へ。
色味のない内装。そこに落ちる自然光や照明の光。どこを切り取っても見目がいい。1階の6.9帖、4.5帖の2部屋とも、きれいな自然光が入ってきます。地下1階のリビングルームもガラス張りのテラスに反射した日差しがギラギラ反射して、きれいだし地下なのに明るい。所々に感じるモダンな雰囲気が、まさに私の好きな博物館みたい。一見するとただのデザイナーズ物件に見えるかもしれないけど、部屋だけじゃなく日差しの入りまで計算された一部屋だと思います。
使い勝手の方はというと、申し分なく使いやすい。この広さがあるのでそれはそうなのですが、水まわりは全く狭くないし、欲しい設備もすべて揃ってる。キッチンはガスコンロ4口もあり、冷蔵庫や食器棚が置けるスペースもしっかり確保されています。メゾネットの階段もしっかりしていました。テラスも南向きのおかげで全く問題ない。これは、しっかり生活ができる。この部屋で一体どんな人たちがどんな生活を送るのか楽しみです。